「コミュ障」……。
最近とてもよく聞く言葉ですね。
自虐気味に「俺、コミュ障……」などと自分から言い出す人もあちこちで見かけたりします。
しかし、実際問題としてコミュ障は仕事や恋愛、社会生活などではかなり苦労するものです。
そこで今回の記事では、コミュ障の本質から改善方法、コミュ障のままでうまく社会生活を営む方法などについて解説してみました。
コミュ障とはコミュニケーション障害という言葉を略したものです。
ある時期から一気に世間に広まって、若い人を中心にとてもよく使われる日本語になりました。
その言葉の意味としては、他人と会話する時や一緒に仕事をする時、異性と交際をしている際などにうまく意思の疎通ができない人、もしくはその状態のことを指します。
基本的にはネガティブな意味で用いられることが多い言葉ですね。
実際、コミュ障の人は社会活動をする上で損をすることも多いですが、自分からコミュ障と自称する人も多いです。
このことから、社会全体では無視できないほど多数のコミュ障の人が存在する、と考えられています。
コミュ障に関しては、生まれつきの性格なのか、それとも人生経験の中で何かきっかけがあってコミュ障になるものなのか、という点が気になります。
果たしてどちらなのでしょうか?
まず答えからいえば、その両方が原因となりえます。
先天的なものとしては発達障害やADHD、言語障害などが原因で他人との意思疎通がうまくいかないことが多いケースが挙げられます。
また、これとは違って先天的にはコミュ障な性格ではなかったけれども、いじめや人間関係のつまずきなどから、対人コミュニケーションに自信を喪失してコミュ障になってしまうタイプの人もいます。
コミュ障の人達は一般の人とは少し違った以下のような特徴があります。
コミュ障といっても一対一ならば普通に話もできる人は意外に多くいます。
しかしそんな人でも集団の中ではうまくコミュニケーションを取れない、という人が多数います。
コミュ障の人の場合、極端に無口になったり、とんでもないことを突然言ってしまったりして、集団の和の雰囲気をぶち壊してしまうことも……。
また、コミュ症の人は他人と接している時に常識的な対応が苦手で、不信感や不安感を与えがちな人も多いです。
人と接している時でもつい、相手の気分を損なうような態度を取ってしまうことも少なからずあります。
こういったことを続けているうちにだんだん周囲の人たちから相手にされなくなり、孤立していってしまいます。
コミュニケーションの上手い人はまるで漫才でも聞いているかのように相手の人とポンポン心地よくやり取りをして、テンポを良くお喋りするものです。
しかしコミュ障の人は相手の投げた会話のボールに対して相槌を打つだけとか、相手が返答できないような会話しか返すことができないことも……。
結局、会話が弾まないので「面白くない人」というレッテルを貼られてだんだんと友達も離れていってしまうことになります。
コミュ障の人たちの中には、自分以外の人間のことにあまり興味のない人も少なからずいます。
そんな人の場合、一般の人との共通の話題に乏しいので、他人とコミュニケーションをすることが難しくなってしまいます。
コミュ障の人は相手の目を見て話すことができない、という人も多いです。
言葉だけではなく、目と目を合わせて自然なコミュニケーションをすることが苦手なので、他人からの印象があまり良くなく、特に就職の際に苦労することも多いです。
もちろん、あまりにもジロジロと目を見られるのも気持ちの悪いものですが、適度なアイコンタクトというのは、人と人が接する際に印象度を決める、とても重要なポイントとなります。
実はコミュ障という言葉が出現する以前にも、似たような意味を表す言葉がありました。
たとえば「人見知り」。
こちらもコミュ症の一種といえるでしょう。
また「根暗」や「無口」といった言葉も以前はコミュ障的な意味でよく使われていました。
これらの言葉に比べれば、コミュ障というのは少しユニークな響きもあって、救いのある言葉ですね。
コミュ障の人には社会生活をする上で様々なデメリットがあります。
コミュ障の人の場合、一般の人と比較するとどうしても第一印象は悪くなってしまいます。
そのため、就職、アルバイトの採用試験など面接が重視されるところでは、コミュ障の人はペーパーテストの成績が良くても面接であまり良い評価がつけられないことも多いです。
コミュ障の人が無事就職できたとしても、その後の会社内の人間関係で苦労することもよくあります。
意思の疎通を図るのが普通の人より下手な場合、仕事にも悪影響が出ることが多いので、仕事のパフォーマンスも他の人より悪くなる可能性があり。
逆にいえば、コミュ障の人は在宅勤務など、人と会わない仕事であれば独自の才能を発揮して成功する可能性もあります。
仕事とは違って、恋愛はコミュニケーション能力だけで測られるものではありません。
ですから、コミュ障だからといって恋人ができないということは決してないです。
しかし、コミュニケーションが達者な人と比較すれば、不利な立場にあるのは事実です。
欠点も多いコミュ障ですが、長所もいくつかあります。
コミュ障の人の中には性格の悪い人もいますが、どちらかというと控えめでおとなしいタイプの人が多くなっています。
そのため、安心して付き合える人も多数。
現代の競争社会ではこういった他人を癒やせる人が人気者になる可能性もあります。
良い面もあるコミュ障ですが、やはりどちらかといえば損をすることも多いようですね。
そんなコミュ障を完全に治すことは無理かもしれませんが、努力することで改善することは可能です。
外見をグレードアップといっても、整形手術といった大げさなことではありません。
たとえばこれまで以上に髪型に気を配ってみるとか、女性ならメイクを本気で頑張ってみるとか、おしゃれにこだわって第一印象を良くするなど、ちょっと工夫するだけでも自分の好感度を簡単に上げることができます。
それだけでも、外見に気配りしなかった頃の自分よりも大幅に印象もグレードアップすることが可能に。
すると周囲の人たちも好意的に接してくれるようになって、自然とコミュ障も緩和されていくようになります。
学校にしても、職場にいても自分と全く合わないところにいたのでは、コミュ障の人は疲れ果ててしまうだけです。
自分が1日の大半を過ごす過ごす場所は、あまり人と接する必要がない場所を選ぶようにしましょう。
たくさんの数がいると推定されるコミュ障の人はそのままでは社会生活で損をすることも多いです。
ですからこちらで提示した改善策などを参考にして、コミュ障を克服できるように努力してみましょう!